君には猪木イズムが足りない


ずっと言われ続けている事です。
それは、僕には猪木イズムが足りないということ。
この課題を解くきっかけが昨日の夜にありました。
猪木イズムというのは、こんなことをあらわします。

  • 相手の技をまず受けきる
  • 受けきった後、それを上回る技で返す


具体的にはこんなファイトスタイルです。

■(異種格闘技アントニオ猪木 総集編


とかいきなり出しても意味が分からないわけで、
どんな場面かというのを説明すると、
議論/相談を受ける場です。昨日の場合は、就職活動の相談です。
そんな場で、どんなスタイルで話を進めるのかって話。



よく自分がとってしまうスタイルはこんな形です。

  • 自分の意見/issueを押し付け、説得する
  • もしくは相手の意見/issueのアラにカウンターを当てる

たしかに、これで相手を説き伏せることはできるかもしれませんが、
納得してもらうことはできません。
なぜかというと、相手はまだ言いたいことがあると、
聴く姿勢より話す姿勢に、圧倒的に意識を置いてしまうからです。
「論点がクリアーである」「フェアに対話が成り立っている」
という議論の前提が崩れてしまいます。
それだけではなく、こんな場面をつくってしまいがちです。

  • 論点よりも意地を通すことを、短期的に優先してしまう
  • 単に敵対して相手を打ち負かすこと、反撃することに集中してしまう


もう、こうなってしまうと、
なんの場だとかわからなくなってしまいますね。。。
そこで、猪木イズムの効果が発揮されます。
■相手の技を受けきる効果

  • 敵対心をなくす
  • だしきった感を与える

■その上で上回る技で返す効果

  • 客観的に論点に集中させる
  • 客観的にお互いの論点を比較させる

議論をするからには、相手になにかしらの変化を与えたいのですから、
そのときには、問題を“納得”してもらわねばなりません。
明日へのモチベーションを持ち帰ってもらうというか。そんな感じです。
その為に、相手の技をうけきり、その上で返さなければならない。
こーんなことをつかみながら、後輩の相談にのっていました。
ちょっこし学習。






以下は、「君には猪木イズムが足りない」と言葉を頂いた夜の話。





仮に君がコンサルタントだとして、
クライアントの確かな問題を指摘して、
方策を提言することはできるかもしれない。
しかしそれでも、クライアントは何も変わらないのだよ。


君は、クライアントを変えることが目的にも関わらず、
問題と方策を提言することを目的と履き違えている。


それは、自分の技に酔っているだけだ。


ぬーーーん。反省。
体験が伴うと、学びの言葉が身にしみてきますね。




そして、昨夜の相談の場は、
自分が後輩の相談にのっている傍ら15m程の距離で、
猪木イズムの伝授元の先生が、学生の相談に乗っているという
なんや凄いことになっている構図でもありました。
おしまい。