末期ガンとレコード、そして中学生の失恋


やっぱり超かっこいい。

tina brooks

レコード番号やジャケット・デザインが決定していながら、
長くお蔵入りしていた”いわくつき”の1枚。


検索機能が発達した今となっては、
“いわくつき”によって、幻感が薄れるという現象が。
取り上げる話題がある分、情報量がましてきます。
つまり、見つかりやすくなるってことです。
(そして、曲自身より“いわくつき”の方が話題として
 取り上げやすいので、そればかり広がります)


となると、大切なのは、
見つけることよりも、いるかいらないかの判断。
その判断を自分で自分が信じられるかの決意。


とはいっても、レコード買う人の9割は病気なため、
その判断を下す前に脊髄で反射して
買っていることも多いという罠がまっています。
結局理性レベルで判断するのは不可能で、
本能レベルで自分の感覚を研ぎすますしかない。磨くしかない。



自分を信じることは難しい。
だから、信じれる自分をつくるしかない。





偉そうなこと言って、欲しいレコードの気持ちを抑えているだけ。
本当は。結局病人の一人です。
で、中学校の頃“死ぬ瞬間”で読んだ、
死の宣告を受けた後のプロセスが、
レコード病ににていることに、気がつきました。


死に至る5段階説
�否認:そんなの嘘だ!
�孤立:なんで僕だけが、みんな分かるはず無いこの気持ち。
� 怒り:なんでだよ!なんで僕なんだよ!ふざけるな!
�取り引き:どうにかならないものか、何か方法があるはず、なんでもやるから
�受容:残りの時間を大切にしよう



レコード病の5段階
�否認:手に入らないはずがない!
�孤立:なんで僕だけが、このオークションおとした人がいるじゃないか!
� 怒り:なんでだよ!なんで1000円多くベッドするんだよ。
     チラシにのってたじゃないかよ!
     購入ボタンを押すまで、発売中ってあったじゃないかよ!
�取り引き:「2000円多くベッドするので、買えないでしょうか、とメールする」
       「本当は在庫ありますよね?と確認する。」
       「次回の仕入れで入れて下さいと頼む」
       「低姿勢に、本当は自分にも買う権利があったと主張する」
�受容:受け入れる。というか、そもそも予算オーバーなことに気がつく。




どうやら、受け入れがたいことに対する心理状況の繊維は同じなようです。
おそらく中学校のころに体験した失恋も同じプロセスなはずです。


※ちなみにレコード病は、ジャイアン症候群にも似た症状を併発します。
 権力とともにこの病を併発すると、
 後輩キャラの人間は、持っていてもそのレコードに対してなんら意見がいえなくなります。