活字と絵、技術と表現、そして五輪と旅

今は、まんまとランキングの罠にひっかかったのか、
ラッシュライフを読んでます。伊坂幸太郎です。



で、最近みたこの動画。
たしかに活字を読んでいると、こんなふうに絵が立ち上がって、
確かに物語が進んでいくことを感じます。
ひとつひとつ情景が立ち上がって来たり、
にじんでだんだんと絵がクリアになってきたりする。

で、こんなハイクオリティな動画って
滅多に見れるもんじゃないよなあって思っていたら、
あるんですね。



Pigeon: Impossible

http://www.pigeonimpossible.com/
しかも、Lucas Martell氏 個人のモチベーションからスタートして、
5年の歳月を経て完成をしたとか。
正直、10年前は考えもつかなかったことだと思います...。
すくなくとも、さらに5年くらい前、
バーチャファイターのカクカクしたポリゴンで、
「10年早いんだよ!」って言わせていたときには、
その10年後にこんなプロジェクトをキックオフさせる人がいたなんて、
考えもしませんでした。


そのうち、オープンソース的な形で、
とんでもない超大作映画ができあがってしまうのではないでしょうか。
あってもおかしくない。技術の世界でリナックスができあがったのだから、
それが表現の世界でおきてもおかしくない。
(笑)な創発だけではない(ニコニコ動画的な二次創作)、
表現の創発。それが5年後におきてもおかしくない。
世の中にインパクトを起こす形で。




追記:お金と表現
3億円事件ならぬ、5億円事件とでも言わんばかりに、
五輪誘致の制作動画が話題になっていますが・・・

「これなら****にだってできる」「****円が相場」
って話ばかりで、なんだかなーって思います。
批判の感想ばかりで、誘致するにあたっての問題点を指摘するものはほぼ皆無。
みんなが悪いっていうから自分も悪いって言おうってくらいの意識の人が
98%くらいをしめているのではないかと勘ぐってしまいます。
そう思うと、これだけ二次創作が盛んな日本でも、
日本発で初の創発作品((笑)以外)は生まれ憎いよなって思います。


後ろに引っ張ってばかりで、前に進むための種がなかなか撒かれない。
ダメージ基点で、問題を指摘することになれてしまったのでしょうか、
いきたいゴールと現状の差分から、問題(この場合課題?)を指摘しないと、
うしろにさがらないための鵜予防策の話はできても、
前に進むための話はできない気がします。


上の動画はプレゼンテーション全体のうちの一部だそうですが、
これだけ皮肉っておきながら、どうでも良い感想を述べます。
プレゼンテーションの全体像を見た訳ではないので、批判はしたくありません。
(現場は現場でのあらゆる葛藤や調整があったのだと思いますし...)
そんなことより、無性に成田空港にいって、チェックインして、ゲートをくぐって、
あまりおいしくない機内食をたべて、サイダーをCAの方に頼んで、
飛行機からおりてなかなかおりてこない自分の荷物をまって、
まさかロストしたか?って疑問をいだきながら、ようやく荷物をひろって、
やっと一息って形でホテルにチェックインして、現地のビールを瓶で飲みたいです。
そろそろフランスにいって1年か。
そのころのKJMでは、着陸後、KLMのBGNで、ノラジョーンズが流れていました。



動画のリンクを辿っていたら、いつのまにか無性に旅行に行きたくなっていました。
don't know why。なぜだかわからないけど。
そんなつもりまったくなかったのですが、気がついたらこんな結末。