WEB広告費、テレビに次いで第二位に。


なったとか。
全体の動きとしては、WEBがぐんぐんのびてます。
そしてなくてはならない存在であることは誰の目にみても確か。
ただ、重要なのは、あくまでそれは全体としての動きということで、
僕たちが現場で目にする「ひとつ課題」に対して、
WEBが万能ではないということ。



世界はつながっている。
それはたしかな事実。それを前提にして、
目の前にある「ひとつの課題」に対してとりくまなきゃなんない。



最近、twitterがキテいる。という話はどこにいっても聴きます。
ちょっと騒ぎすぎじゃないか?って感もあるくらいです。
もちろん、理解しなきゃなんない。
けれど、そういった潮流には、
必ず乗らなければならない。といったわけではないです。
「理解すべき」ではあるんですが、「乗らなくてはいけない」ではない。
って思います。目の前にあるのは「ひとつの課題」なのだから、
それに対してどう取り組むかの方が大切。
というか、そこにしか答えはないです。



得てして、大きな潮流があるとそれに飲み込まれて、
多くのものが消えて行く傾向があります。
音楽だってそうです。(またかそこにとぶか...となるかもしれませんが・・・)。
「クラブジャズ」という名に食われて、いくつかのバンドが個性を消されました。
「乙女系ハウス」という名のもとに、まがいもののハウスが世にでて、
ダンスミュージックをを汚しました。
「ボッサ」という名のもとに、乗せるべきでない土壌に無理矢理
あまたあらゆる音楽を勝手に「オシャレ」にして、
消して行きました、あるいは、消費していきました。
(もう、こりごりじゃないですか、こんなの。)



潮流は、理解すべき対象であって、気軽に乗るもんじゃあないです。
目の前にあるものに向かい合って、取り組むものです。
そう思います。



こと音楽で、自分の体験をベースに話せば、
2003年、double standardを聴いて、2010年、jazz et jazzを聴いて、
現場に向かい合って来た音楽がそこにあるんだなあって感じました。
現場に向かい合ってる音楽はやっぱり素敵ですよ。

3月のPRIMOに辰緒さんが出るからってことは抜きにして、
やっぱりそこは押さえるべきポイントなんです。
全体の潮流を理解した上で、現場をなにより優先すること。



話をWEBに戻します。
今でこそ、ボトムアップのコミュニケーションが大切だって話、
世界中がつながっているって話が新しいものだってされてますが、
そもそも、現場のど真ん中にいた人はそれを理解してたはずだって思います、
ただそこに「WEB」という選択肢がなかっただけ。
大切なことは、何もかわってないです。きっと。



戦略PRって一時期はやりましたが(今でも?)
優れたマーケッターは、無理くり世論をつくるまでもなく、
世論に近い位置でマーケティング施策を展開したはず。
ただ、今はそれが無理くり可能になった時代がきただけなんです。きっと。
だから、ちょっと世論をずらすことで
予算的に効果的な広告展開が可能になった「だけ」。
テレビは終わった、新聞は終わった、なんていうことも聴くけど、
決してシャワー型のコミュニケーションが終わったわけでなく、
その形を時流に合わせて変える「だけ」。
僕たちが情報を獲得/選別するスキルをいまより400%くらい上昇させない限り、
これはかわらない。そしておそらくそのときはこない。
人類の賢さはそれほど飛躍的に進歩しない。
媒体の変化に目線をむけることも重要ではあるけれど、
それよりコミュニケーションの形そのものに目をむけるべき。
人気のブラパネやトレインチャンネルはあいもかわらずシャワー型です。
特に、トレインチャンネルは純粋なシャワー型。
インタラクティブでもないよ、いっさい。



現場に目もむけず、全体の潮流ばかり語る人なんて、くそくらえ。
なんもしないですよ。そんな人たち。ビジョナリストの気分にひたってください。
あるいは、自己紹介に、ビジョナリストって書こうとして
美女なリストって変換すればいい。いっそそのほうがよっぽど良い。
そんなリストがある方が、世の中に得。たまには毒。
潮流に乗った気で、現場で何もせずに語る人には興味ないです。
仕事にしても、趣味にしても。
たまにはおもいのたけを言葉に吐き出してみる。