なぜなぜ分析はなぜうまくいかないのか2

考えました。これの続き

・後記
乱文にてかなり申し訳ないです。
考えていることを、思いつくままに吐き出して整理している記事です。
あとから読んでみて、かなりぐちゃぐちゃ。
これを読む上で、下記の枠内を参考にしていただければ、
いくらか記事を読む手助けになるかと思います…。
そして「なぜうまくいかないか?」の答えは、
すっぱりはっきり答えられているわけではありません。
考える上の材料になればと…

なぜなぜ分析によって導き出せれるものは、

  • 1).論証する論理的モデル
  • 2).根拠となる具体例
  • 3).暗黙知的な論理モデル


これらがきっとあるはずで、
ねじりだしたいのは、3)のケースの場合が多い。
その理由は、1)の枠組みでは理解できない、
つまり既存の知識体系の中では対応できない現象に対して、
対応できるように問題を整理するのが、
なぜなぜ分析の役割の一部だから。


もちろん、既に知っている論理モデルではなく、
暗黙知的な論理モデルを導き出すのだから、それはきついわけで…。
イメージとしては、三段論法の真ん中をブッコ抜く感じです。。。
あとで、整理しないといけないですね。
頑張ります。

■野菜畑のカツ定食



「なぜ、野菜畑のカツ定食は質が高いのか」


0.質が高いから
1.期待と現実のギャップが大きいから
1-1.野菜畑ではジューシーな感じは期待できないのにジューシー
2.手が込んだ調理をしているから
2-1.車腑に出汁を吸わせてから、上げている
3.健康志向に目覚め始めた自分にとて、有機野菜を使っていることは魅力的だから



で、ここで考察。

1.の答えは経験的に知っている、質のモデルを理由としている。(fromコメント)


1-1.は質が高い具体的な理由。かつ、1.のモデルを論証している証拠。
ってことは、1.の経験的に知っている質のモデルを構築した経験。


2.の答えも構造は1.と同様。経験的に知っているモデルが理由。
ただし、質自体のモデルではなく、質が高いものをつくる組織がもつノウハウ、もしくは製品自体ではなく、製造プロセスの特性を抽出している。


3.は1.、2.と違い、具体例だけである。論理のモデルが存在しない。
暗黙的なモデルから具体例を導き出している。*1
 


さて、この考察をまとめてみる。
今現在、僕がなぜなぜ分析した理由を振り返る。
それは、質とは何かを理解していないからだ。
質とは何なのか、その論理モデルを欲している。


1.の仮説が正しいとするならば、
その論理を検証すればいい。
経験的なモデルの妥当性を確かめる。
そのことで自身の理解の正しさを検討する。


2.は、質の評価は、そのものだけでなく、
プロセスも評価するべきだというもの。
“質”とは何かというものに対して、
問題はずれているが、新たな知見を与えてくれる答え。
モデルを強化してくれるものだ。


3.は、暗黙的なモデルを引き出す作業が必要だ。
現時点では経験の集合を“質”というネームでまとめているだけだ。
なんとなく、この集合を“質”と読んでみる。それだけだ。
重要なのは、このあと、“質”という集合でまとめることができる理由を、
モデルとして引き出してくることだ。




ちなみに、この3つ、使い分けしてでてきたわけではない。
本来、自分がこの分析でなしたかったのは、3だ。
1.は既に考えていたこと、話しあっていたこと。
2.も同様。最近読んだ、ISO9126の具体例に過ぎない。
3.は、今まで知っていたモデルの当てはめでない部分から出てきている。
どんなモデルから派生してきたか謎だ。
説明できない。


この説明できないけど、なんかあるんだよってモデルを
引き出すことに価値がある。
極端な話、自身の暗黙知が質という概念を捉えるのに対して、
不適当な認識をしている(暗黙なのに認識ってのはつっこまないでください)
リスクは避けられない。
だから、この例自体が質を語るのに不適当だったらOUTだ。
それでも、暗黙知を引き出す活動には価値があると思う。
ひとつひとつの経験を、知恵に変換する活動だから。



で、話を戻す。
なぜなぜ分析がうまくいかない理由…
それは、(なぜ?)がもつ答えを出す向き(1.2.3が例)と、
その効果を把握していないため、
出したい答えに対して、適切ななぜの向きを扱えないからだ。
異質の向きをもつ(なぜ?)を並列に扱ってしまうから、
意味不明な分析をしたり、安易な抽象化を繰り返してしまう。



少なくとも、僕の場合はそう。
修行中の身。



今、自分が知りたいものは何なのか?
それに対して、用いているなぜは適切か?
常に問いかけ続けないと。

*1:これ、ディープスマートとかいうんだっけ?