次世代の当たり前感覚:give one get one

そうそう書き忘れてました。
東京から栃木へ帰るまでの道中のこと。


湘南新宿ラインのグリーン席で帰ってきたのですが…
(価格もリーズナブル)
その席の前の親子がこんな会話をしていました。



父「実家に帰った夕飯、何にする?」
子供(推定8歳くらい)「焼肉が食べたい!」
父「んん、わかった。母さんどこに行く?」
母「ずっと帰ってなかったからわからないわよ」
父「んんん、」
子供「おいしいとこ、ググっといてよ」



こんな素直な会話のキャッチボールではないにせよ、
概要はこんな感じでした。
ググっといてよ。は言わずもがな、
googleで検索して、調べておいてよ、の略。




もはや、子供ですら、【わからないことは検索】
の脳みそになっていることに衝撃をうけました。
僕達の子供のころは、【物知りの友人が大人に聞く】が鉄則だったのに…
道具が、人間の思考を変えるさまをまざまざと感じました。



このことが「調べればわかること」と「自分の頭で考えること」を、
しっかり区別するようになって、「自分の頭で考えること」の習熟に、
プラスの方向に迎えばいいんですけどね。



この情報仕入れの考え方のパラダイムシフトにともなって、
思い出したことが一点。それは、OLPC

OLPC(One Laptop per Child )とはマサチューセッツ工科大学ニコラス・ネグロポンテを中心とするNPOである。OLPCが開発し、俗に"100ドルパソコン($100 laptop)"と呼ばれるラップトップ,"XO"は、それを持ち歩く先がどこでも「学校になる」ように非常に高い耐環境性・低消費電力といった特徴を備える。しかしながら、OLPCの活動目的はあくまでも子供たちへの教育の機会の提供であって、ラップトップの開発自体や情報格差デジタルデバイド)の解消が主たる目的ではない(ネグロポンテは"It's an education project, not a laptop project."と語っている)。

wikipedia出展


日本は、自然と情報に近い位置で成長できる環境にあるけれども、
(その使い方の学習は遅れている?)
全世界そうなっているかってのは…おそらく難しい問題ですよね。
で、はじまったのは、「Give One Get One」プログラムを開始。
2台400ドルでOLPCのホームページで通信販売がおこなわれて、
1台は途上国に寄付、2台目はユーザーのもとに届くって仕組み。


■Give One Get ONE

今も続いているかわからないけど、
どうやら、この「Give One Get One」で日本の政府教育機関は、
大して動かなかったそうで…

なんやら悲しいやら、そんなもんっしょ感じたりやら。
高校、大学には実用的な演習ソフトを使いたいって理由もあるから
導入が難しいってこともあるんでしょうけど、
小学・中学など早めの時期に、福祉の精神や、
世界規模で物事を見ることを当たり前として教育するには、
うってつけの教材なのになーって思いました。
現状のOSはLinexで、今後はwindowsでの開発もあるそうなので、
より浸透が早まればなあって思います。
個人的には、世界規模・オープンってことの相性から、
Linexのまんまでいいと思うけど。


大人になるまでにつけておくべき
次世代の当たり前感覚。
ゆとりだなんだなんて、ずっと議題を止めておかないで、
はやく次の話題に、教育議論におけるフェーズが移って欲しいもんす。
あと、それが自然に身につくような、講義のコンテンツ作り。



例えば、zero-sumの感覚が自然と身についてしまっている僕ら。
欲しければ、力で奪うのが、当たり前。
欲しいといえば、何かがもらえるのが、当たり前。
この感覚が抜けきらないままに叫ばれるwin-win、協栄。
どこかすっと胸に入ってこないのは、
根っこにある、zero-sumの感覚なのでしょうか。
できることならば、僕達の息子・娘には、
give one get oneの感覚が根付いて欲しいものです。
そうすれば、議論も聞いてるだけとか、なくなるだろうし。
自分が何もしなくても、ことが進むって感覚も、なくなるだろうし。


例えば、【まずは自分→ローカル→グローバル】の視点の移し方。
いつになっても全体最適の解をわかっていても動けない僕達。
これは、囚人のジレンマでも有名。
ほんとに、くだらない。
けど、恐ろしいくらい、人間くさい。


昨日、タリーズで話をした友人は、教育を大学院で学んでいるのだけれども、
こういったことをもっと話したかった。な。なんて。
ぶっちゃけていえば、【スキル】や【地頭】は、
大学になってからの努力で、なんともなると思うけど、
道徳にも誓い考え方の層は、一度ぶち壊さないと、再構築しにくいもの。
正直なところ、将来息子や娘を託す、彼達に、期待せずにはいられません。



てか、マシオカ、まじHERO。
こういうネタとyoutubeの相性良すぎ。
メディアとコンテンツのマリアージュ