MECEの一人歩き

どこでもかしこでも見かけます。
ロジカルシンキング・ムーブメントの波に乗って。
やってきましたMECE
Mutually
Exclusive
Collectively
Exhaustive
漏れなく、ダブりなく。
ただ、なんか、概念が一人歩きしていると思うのは、
僕だけでしょうか?


先日、ふとこんなことがあったので、
ちょいっと投稿しておきます。







知人が、これでばっちりロジカルセミナー(仮名)で、
某戦略系コンサルMCKの講師の講座を受けてきたと興奮して、
話しかけてきました。そこで、学んできたことは、MECEだと。
ちょっとクイズを出すから、答えろよと。


そのクイズとは以下のものです。
「世界中のありとあらゆるスポーツを分類せよ」


タニタしながら構えていたので、
なんかあるなこれはと思い、
うんにゃー、むんにゃー、*****、@@@@っと
釣りに引っかかってみることにしました。



答えは、
「個人か団体か、球技か球技でないかの分類」
とのことでした。


なるほど、綺麗に当てはまります。
だけど、胸にすっと入ってきません。
なぜなんでしょう…。すっきりしません。
それはきっと、分類の為の分類だったからです。(憶測ですが)
この分類が、何のためになされた分類なのか、見えてこないからです。


もう一回言い換えます。
なぜ、「個人か団体か、球技か球技でないか」なんて分類が必要だったのか、
それが見えてこないから、僕はすっきりしなかったのです。
その点を彼に聞いてみると…
「??綺麗にわかれているから、それでいいじゃん??」
といった返答。


なるほど、その点が強調されなかったわけですね。
当然といえば当然のことですもんね。
何か意思決定する際に困っている聴衆がいる。
その人は何の為に分析をするかは既に問題意識が高い。
だから、必要なことは、問題を分析するテクニックだ、と。
おそらくこんな感じではないでしょうか。



もっとも大切なのは。
最終的なアクション、意思決定であるにもかかわらず、
その点が疎かになってしまい、いつしか、
分類することが目的となってしまう。
だから…「こう分けることで何がいいの?」「だから何?」
そんな質問が飛んできてしまう。


きっと、今後もあらゆるTIPSが流行っていくのでしょう。
そのつど、何のためにやっているのか、
本当に必要なのか、常にゴール地点を見据えていく。
当たり前のことですが、肝に銘じていこうと思います。
流行りものこそ、源泉の肝が消え去る傾向にある。
そんなことを考えさせられた出来事でした。





仮に自分が分類するとしたら…
終わっちゃったけど、北京五輪の観戦予定を立てる為の分類として、
こんなポートフォリオを組みます。


単に綺麗なものよりも、泥臭く素早く動けるものを奨励。
(クイック&ダーティ、ってこういうこと?ちがう?誰か教えて、偉い人。)
ほかに、メダル期待あり・なし。再放送予定のあり・なしなんてのも、アリですかね?




まあ、そんなことはさておき、
常に自分の立ち居地はどこか、
何のために頭を動かして、
どこに動いていくべきなのか。
これを忘れぬよう生活していこうと思います。


ちょっとまじめな感じな投稿。
あ、当のセミナーを批判している意図は、
全くないので、そこだけ誤解いただきませんよう。。。
むしろ、ボランティアに近い形で、スキルを広める、
もしくは若い人のキャリアプランを再考させる、
素晴らしいものだと思います。

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